問題 1.[8点]
(a) 線形計画問題とはどのような数理計画問題か? 簡潔に説明しなさい。 [ヒント: 目的関数, 制約, 線形 というキーワードを使うこ と] (b) 次の問題を線形計画問題として定式化しなさい (問題を解く必要はない)。 ある工場では、4種類の原料A, B, C, D を用いて3種類の製品X, Y, Z を生産 している。 各製品を一単位だけ生産するのに必要な原料の量(単位:kg)は以下の表のようになる。[ヒント: 製品 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
問題 2.[14点]
(a) 単体法における巡回について簡潔に説明しなさい。 [ヒント:「同じ辞書が繰り返し現れる」、「単体法が終了しない」という ポイントを押さえること] (b) 単体法における最小添字規則について簡潔に説明しなさい。 [ヒント:ピボット演算, 基底に入れる非基底変数, 基底から出す基底変数, 添字が最小, などのキーワードを使うこと] (c) 次の線形計画問題を最小添字規則に従って単体法で解きなさい。 答えだけではなく、解いている途中で現れる辞書や基底解も書くこと。 ![]() [ヒント:途中で計算がおかしくなったと思ったら、現在の基底解が許容解か どうか調べてみること。ちなみに2回のピボット演算で終了し、最適値は-21/2。] |
問題 3.[11点]
(a) 2段階単体法について簡潔に説明しなさい。 [ヒント:一段階目、補助問題、実行可能性判定、許容辞書、 二段階目、非有界性判定、最適解, などのキーワードを使うこと] (b) 下記の線形計画問題は実行可能な問題である。 この問題に対し、2段階単体法の第1段階目を使って許容辞書を求めなさい。 なお、単体法を使うときには、必ずしも最小添字規則に従う必要はない。 途中の計算過程も書くこと。 ![]() [ヒント:2回または3回のピボット演算で終了する。] |
問題 4.[17点]
(a) 次の線形計画問題[P]
[P]
の双対問題が[D]のようになることを以下の手順にしたがって示しなさい。
![]()
[D]
(a-1) 問題 [P] を不等式標準形に変換しなさい(結果だけ書けば良い)。
![]() (a-2) (a-1) で得られた問題の双対問題をつくりなさい。 (結果だけ書けば良い) (a-3) (a-2) で得られた問題の変数や制約式 を整理すると問題 [D] が得られることを示しなさい。 [ヒント:不等式標準形の定義、およびそれに対する双対問題の形を 思いだそう。] (b) 問題 [P] の任意の許容解 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() [ヒント:不等式標準形の場合の弱双対定理の証明をそのまま書かないこと。 途中の等号、不等号がなぜ成り立つのか、きちんと説明すること。 変数 ![]() (c) 問題 [P] が非有界ならば、問題 [D] は実行不可能になること を証明しなさい。なお、証明のときに (b) で示した不等式を使っても良い。 [ヒント:授業でやった証明と同じです。 その際、 ![]() ![]() |